田んぼにあらわれる“生きた化石”たち

田んぼに水がはられる初夏の時期に、活動をはじめる生き物たちを展示しました。
今の時期、田んぼに水がはられると、さまざまな生き物が活動を開始します。
冬眠していたカエルはいっせいに鳴き出し、トンボの卵はふ化がはじまります。水温が上昇してくるころにはカイエビの仲間やホウネンエビなどもあらわれて、さまざまな生き物が豊富なエサを求めて田んぼに訪れるようになります。
この中に、秋から冬の間、土の中で卵のまま乾燥に耐え、初夏の頃に田んぼに水がはられることで、ふ化が始まるミジンコに近い鰓脚類と呼ばれる生き物がいます。この仲間は原始的な特徴をもつことから、『生きた化石』と呼ばれています。
展示では生きた化石と呼ばれるカイエビの仲間やホウネンエビ、カブトエビの仲間を中心に、この時期に田んぼで見ることができるさまざまな生き物を紹介します。
人の営みがある田んぼには、さまざまな生き物が生息しています。初夏の田んぼの展示を通じて、このような生き物たちが身近な場所にもいることを知っていただけますと幸いです。
開催日時 | 2022年6月27日(月)~1か月程度 |
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開催場所 | 展示場所 館内3階 「水田や用水路の生き物水槽」前 |
備考 | ※季節により一時的にあらわれる生き物のため、展示種や数は常に変動します。 |
公式サイト | https://aquatotto.com/event/schedule/detail.php?p=14894 |